業務内容と、仕事のやりがいについて教えていただけますか?

主に人工衛星向けのCFRP(炭素繊維強化プラスチック)部品の成形とそれらの部品を使った構造体の接着・組立を担当しています。
部品レベルでの成形作業だけではなく、それを使った組立まで一連の作業を担当できることにやりがいを感じます。人工衛星向けの構造体の組立はミクロン(1/1000mm)レベルという桁違いの組立精度が要求されるので、部品製造とはまた違った緻密なものづくりの世界です。
前職は自動車の整備士をしていましたが、車の整備では経験しない精度レベルです。また、組立作業を行ったことで、自分は緻密な作業が好きであり向いていることに気付きました。作業自体がとても楽しく、毎日やりがいを感じています。

仕事をする上でどのようなことを心がけていますか?

一つ目は後工程を意識して製造作業に取り組むことです。例えば成形した部品の見た目は良くても、後工程の機械加工で欠陥が見つかればその部品は使えなくなります。後工程で問題が起きないよう自分の仕事に責任を持って取り組んでいます。
二つ目は出来栄えです。歴史のある会社なので、昔からのお客様が製品を見たときに「前よりレベルが下がったね」と言われてはいけないという思いがあります。時間をかければきれいにできるけれど、仕事なのでそうもいきません。とても大変ですが、効率とクオリティの両立を心がけていますね。
三つ目は作業メンバーへの配慮です。主任なので作業する仲間の個性に応じて技術伝承や、作業の割り振りを考えています。ものづくりが好きな人も、それほどでない人もいますので、まずは気負わずにやらせてみるようにしています。失敗しても尻拭いは私ができますからね。

スーパーレジン工業の特徴・魅力について教えてください。

昔からの歴史があり、古き良き部分が感じられる会社です。その一つが職人の技です。この職人仕事を体感できるのが私にとっては魅力です。昔から続く製品もあれば人工衛星のような新しい仕事もあります。その両方を支えるいわば「現代に生きる職人」といったイメージでしょうか。従来の技術を持ちながら新しい技術も取り込んでいく。そういう動きのある魅力的な職場です。
また、部品製造から組立まで一連の業務ができるところも魅力です。部品を作る製造業の場合、部品製造だけを扱う会社が多いですが、それだとあまり面白くありません。作った部品を使って組立までやることで、また違ったものづくりの世界が広がります。特に精度の高い組立作業は、私のように自分でも気づかなかった適性を引き出してくれるかもしれません。

現在就職活動をしている方に向けてメッセージをお願いします。

厳しい言い方だと受け取られるかもしれませんが、仕事に対して「言われたことをやれば良い/書いてあることをやれば良い」という向き合い方だと、仕事を自分のものにしていくのは難しいです。
スーパーレジン工業は、製造業の中では珍しい内容の仕事を経験できる会社だと思います。そのユニークな環境で「ただ言われたことをやる」のではなく、自分で考えて行動し、自分の意見を主張し、たまには「そう言うならやってやるよ!」という反骨精神で仕事に取り組むことで、他にはない楽しみが見つかると思います。スーパーレジン工業は、無理な我慢をせず、楽しく働ける職場です。