• 開発秘話

開発者ストーリー|研究開発部Tの苦悩と成長(四)

耐候性樹脂の開発

短時間硬化樹脂の開発やプリプレグ製造に関わり、樹脂開発のペースは加速していた。
Tが開発した樹脂は初期には5種類だったが、現在は30種類まで増えている。

その開発に向けたTのマインドは「自分の能力で利益を生み出す事」である。
これはスーパーレジンに赴任する前から揺らぐ事の無い一貫したものだ。

新たなチャレンジは己が成長する上で必要不可欠な機会だが、業務として与えられる機会での受動的チャレンジ
自らが高い目標に向かい目標設定し達成させる為の能動的チャレンジ
いずれも困難に挑む事には変わりないが、
業務として与えられる受動的チャレンジを「受身」の意識のままで物事を進めるのと、
それを自らの目標として変換し能動的な思考でチャレンジするのでは得られる結果も大きく変化する。

耐候性樹脂の開発は業務として与えられた機会だったが、
この開発には短期間で成果を出さなければならないと言う時間の制約もあった。

研究開発部の設置当初、研究開発とは名ばかりで測定機や分析装置が無く、ラボ作りから必要だったが、
研究する上での必要な設備を調査し、補助金なども活用して設備を増やしていった。

特に分析装置を社内で保有しているのは有利である。
分析の為に外部機関を借りるとなれば費用もかかり試験片を持ち込む為の移動が発生する。
分析したい時に社内のラボで分析出来るのは開発スピードが短縮出来ると言う大きなメリットがある。

そうして作り上げた研究開発ラボは充実しており、
その効果もあって耐候性樹脂の開発は短期間で評価をクリアし、
その樹脂が自動車の外装品案件に採用される事となった。

おすすめ記事