開発事例概要

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分野 電気製品
製品 ノートパソコン筐体;CFRP自動化生産ラインHTC
お客様のご要望 電子機器の筐体を軽量化したい
研究開発のポイント 難燃性樹脂の開発、CFRP製品の量産化
→速硬化・難燃性樹脂の開発、新たな自動化生産プロセスの開発
開発成果 速硬化・難燃性樹脂を開、CFRPフルオートメーション成形工程HTC(High Throughput Composite)を実現

お客様のご要望

長繊維強化の熱硬化CFRPは、従来パソコンの筐体のような量産製品には不向きでしたが、軽量化メリットと意匠製を活かしたパソコンの筐体として量産して欲しいとの要望を受けました。
加えて、電子機器では安全上、高い難燃性が求められるため、この規格をクリアする必要もありました。

問題解決のポイント

速硬化・難燃性樹脂と、新たな自動化量産プロセスの開発

熱硬化CFRPの量産を可能にする速硬化樹脂を開発し、それに難燃性を賦与しました。
さらに、生産数量およびコスト要求、外観要求をすべて満足させるため、繊維基材への樹脂含浸、積層、加熱/加圧硬化、加工を一貫して人手を介さずに行うことのできる、新しい自動化量産プロセスを開発しました。

開発成果

CFRPフルオートメーション成形工程(HTC)

エポキシ樹脂の分子構造を硬化速度と耐熱温度のバランスから最適化し、2分で硬化する速硬化性樹脂として仕上げました。
この樹脂に対して添加剤の種類や量を調整したことで、高い難燃性(UL-94規格V0相当)の樹脂として仕上げることにも成功しました。
量産プロセスとして新規に開発したCFRPフルオートメーション成形工程HTCに、自社開発の樹脂を投入することにより、500台/日の生産を実現しました。
難燃性樹脂の開発から製造ラインの設計・運用にいたるまで、当社ではお客様の要望実現に向けて、一貫した開発を進めてまいります。

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